色彩と住まい/色彩のはなし iro iro na iro いろいろ な 色 Basic Ⅱ 色彩 の 基礎知識 其の壱 となり の 色 の ヒミツ 色 を 配る。 |
いろいろ な 見え方/対比 | |||
>>>#07 | ||||
種も シカケ も あります。 | ||||
いろいろ な 見え方/補色 | ||||
>>>#08 | ||||
隣に来るとドキドキします。 | ||||
色 を 配る ~ ハーモニー と アクセント | ||||
>>>#09 |
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しっくり する と いうことは |
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色彩と住まい/色彩のはなし | #07 | |||
いろいろ な 色 | ||||
いろいろ な 見え方/対比 | ||||
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種も シカケ も あります。 | ||||
ここまでは ひとつの色 それぞれ に注目した お話でした が 「住まい」の内外に限らず 色というもの ひとつの色だけで存在するものでは ない。常に まわりにも色があふれている。同じ色 でも 周囲の色 の 影響によって 違って見えてくる。 | ||||
今回 は ちょっと 手品っぽい クイズっぽい。種 も シカケ も ある。はいっ 注目! 注目! | ||||
さて 右の花 と 左の花 真ん中の種の部分 |
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左の種のグレー の 方 が 暗く 右の種のグレー の 方 が 明るく 見えませんか? | ||||
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実は 同じ 明るさ の グレー でした。 |
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明度 の 差 によっておきる「明度対比」 |
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明度の高い 低い は グレー だけ では ない。色み が あっても 「明度対比」は おきる。 | ||||
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明るい花びら では 種は 暗く 暗い花びら では 種は 明るく見えませんか? 実は 同じ色なんですけど | ||||
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色み も 明るさ も あざやかさ も 同じ色 まわりの花びらの色 の 明るさ が違うだけ | ||||
まわりの色 との 明るさの 差 によっておきる「明度対比」 という現象でした。 |
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では これは? 右の花 と 左の花 真ん中の種の部分 |
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右の花 の方が 真ん中の種の部分 あざやか に見えませんか? | ||||
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実は どちらも 同じ色でした。 |
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こちらは 彩度 の 差 によっておきる「彩度対比」 |
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あざやかな 高彩度 の 花びら では 種は くすんで 彩度の低い くすんだ色 の 花びら では 種は あざやかに見える。 | ||||
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色み も 明るさ も あざやかさ も 実は 同じ色 。 |
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こんなふうに まわりの色によって 同じ色でも 見え方が違ってくる。色は まわりの色の 影響を受けて変わって見えてくる。色は互いに影響を及ぼしあう。 せっかくの好きな色も あれあれぇ?トホホ となってしまわないように より ステキに見えるように の ヒントになるから 覚えておこう。 | ||||
色み(色相)の違いからも 見え方が変わってくる。 | ||||
さあ 右の花 と 左の花 真ん中の種の部分 は |
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左の種の方 が 黄色みがかって 右の種の方 が 赤みがかって見えませんか? |
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ほらっ 実は 同じ色 でした。 |
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では もうひとつ 右の花 と 左の花 真ん中の種の部分 | ||||
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左の種の方 が 赤っぽく 右の種の方 が 青っぽく 見えませんか? |
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やっぱり 実は 同じ色 |
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周りの花びら が「青」●だと 「紫」●は 赤みがかって● 周りの花びら が 「赤紫」●では 「紫」●が青っぽく●見える。 | ||||
色みの違いによっておきる「色相対比」 | ||||
まわりの色 の 反対側 の 色み に近づいたように見えるもの。反対側って?「色相環」を思い出して 花びらの 「赤」●の反対側 「青緑」●に近づいて 種の「だいだい」●は 隣 の 黄色っぽく●なる。右回りにね。花びらが「きいろ」●だと 反対側の「青」あたり●に近づいて 左回り に 隣の 赤っぽく●なる。 | ||||
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ひとつ離れた お隣り に ズレる ってかんじ かな。 まわりの色の 反対側の色 に近く 見える 「色相対比」 反対側の色のことを「補色(ほしょく)」と呼ぶ。 |
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「補色(ほしょく)」の関係から 色の見え方は影響を受ける。次回は もう少し この「補色(ほしょく)」について見ていくこととしよう。 |
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今回は 色の明るさの違いによっておきる「明度対比」 色みの強弱の違いによっておきる「彩度対比」色みの違いからおきる「色相対比」について
の お話でした。次は マジック から ホラー っぽく なります。 |
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色彩と住まい/色彩のはなし | #08 | |||
いろいろ な 色 | ||||
いろいろ な 見え方/補色 | ||||
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隣にくると ドキドキします。 | ||||
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色相環 の 反対側 の 色 のことを 「補色(ほしょく)」と呼ぶ。 |
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「補色(ほしょく)」の関係にあると つまり 反対側の色どうし は お互い の あざやかさ を 強めあう。並べると どちらの色 も あざやかに見える。 | ||||
花びらに注目 右の花 と 左の花 花びらの 赤●は 同じ色 | ||||
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真ん中の種がグレー●であるよりも 右の 真ん中の種 が 青緑●の方が 赤い●花びら は より あざやか に見えませんか? | ||||
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逆も同じく 種が赤●の方が 花びらの青緑●は あざやか 「赤●」と「青緑●」は 反対側の色 「補色(ほしょく)」の関係 |
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右の花 と 左の花 花びらの 青●は まったく同じ色 | ||||
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真ん中の種がグレー● であるよりも 右の 真ん中の種 が 黄色● の方が 青い●花びら は より あざやか に見えませんか? | ||||
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逆も同じく 種が青●の方が 花びらの黄色●は あざやか 「青●」と「黄色●」は 反対側の色 「補色(ほしょく)」の関係 |
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よって チカチカします。隣にくると ドキドキします。 | ||||
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どちらの色も あざやかに キレイに 見えるでしょ? あえて 反対側の色を 多用して メインの色を 際立たせて キレイに見せる。お気に入りの色で統一された空間 そこに 反対側の色を ひとつ差し入れると 空間がシャープにはなやぐ。そんな 使い方が出来る。 |
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でも 気を付けて! 「補色(ほしょく)」のまわりでは こんな ホラー っぽい 現象も おきるのです。 |
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左の花 赤● の 花びら 左の花 グレー●の花びら 真ん中の種 の 色 は ちょっと違ってみえる。けど | ||||
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実 は まったく色みのない 無彩色● |
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左の花 黄色● の 花びら の 真ん中の種 の 色 すこし 青みのあるグレー に見える。けど | ||||
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実 は まったく色みのない 無彩色● |
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左の花 青緑● の 花びら の 真ん中の種 の グレー●は すこし赤みがかって見える。けど 右の花と同じ。 | ||||
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どれも まったく色みのない 無彩色● どの 花の種 も まったく同じ●グレー |
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左の花 青●の 花びら の 真ん中の種 の グレー●は すこし黄色っぽく見える。けど | ||||
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色みのない 無彩色●の 種 でも 花びらの色 の 補色が重なって 色み がかって 見える。 |
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ないはずの 色 が 見えるぅ。 |
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色は まわりの色によって いろいろな見え方 がある。無彩色 モノトーン と云えども まわりの色によって 色づいて見えることも ある。私たちのまわりは 色彩で溢れている。その中で 色彩を味方につけた 住まいづくりのために どんなふうに 気を配って 色を配っていけばよいのだろう。これまでのお話の中に ヒントは ある。 | ||||
「補色(ほしょく)」の効果を利用して おまけ の マジック を ひとつ ご披露しよう。白い紙を ご用意ください。 |
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この へんてこりんな花 を じぃーっと じぃーっと みつめてから ぱっと 白い紙で 隠して 白紙を みつめつづけて | ||||
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ちゃんと 見えた? | ||||
つぼみ は 赤に 葉っぱ は グリーンらしく ちゃんと見えた?「補色残像(ほしょくざんぞう)」と云って 補色の関係にある2色をみつめて目を離すと
お互いの補色がちらついて見える現象でした。 |
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今回は 「補色(ほしょく)」のお話でした。次回は いよいよ 色を 組み合わせて考えていきます。色彩を味方につけた空間づくり っぽく なってきましたね。 |
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色彩と住まい/色彩のはなし | #09 | |||
いろいろ な 色 | ||||
色 を 配る ~ ハーモニー と アクセント | ||||
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しっくり する ということ は | ||||
色の組み合わせを考える。色 を 配る 「配色(はいしょく)」と表現する。色にも いろいろ相性があって あう あわない それで いくつもの箇所の色を決めなきゃいけない なんて どうしたらよいのやら。あう あわない の組み合わせ 調和する「配色(はいしょく)」 ハーモニー とは しっくりする と でも 云い換える と しっくり するだろうか。これまでの話を思い出しながら 「しっくり」を探そう。 | ||||
このソファー 肘掛け も 脚 も クッション も すべて違う色を配っているのだが | ||||
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なんとなく しっくり してませんか? |
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同じ 色相 色み で さまざなトーン の色 の 組み合わせ 脚 は ビビッド 背もたれ はグレーイッシュ というように 。さまざまなトーンの色があっても 色みの「赤」は 揃えている。すると しっくり した印象 の 配色 となる。 | ||||
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様々なトーン でも 色みは揃えて |
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オレンジ で 様々なトーン の色 グリーン で 様々なトーンの色 トーン は いろいろ でも ブルー で 揃える と トーンは いろいろ でも 色みを揃えれば 調和した配色となる。 しっくり する。うまく まとまる。 |
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Solusion 解決法~其の壱 「色み を そろえる」でした。 | ||||
Solusion 解決法~其の弐 「トーン を そろえる」を 次に 紹介する。 | ||||
このソファー 肘掛け も 脚 も クッション も すべて違う色 でも | ||||
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しっくり してるでしょ? | |||
同じ トーン で さまざな色相(色み) の色 の 組み合わせ ている。赤も オレンジも 黄色も 青も 緑も 紫も 色とりどり。でも 同じ 暗めのグレーっぽい色 「グレーイッシュトーン」で 揃えている。すると しっくり した印象 の 配色 となる | ||||
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ぜんぶ あざやかな色 純色で 配色すると こんな かんじ 「ビビッドトーン」の色 でも トーンを揃えて うまく まとめることが できる。 |
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トーン で まとまる | ||
其の壱 トーンは いろいろ でも 色相(色み) は そろえましょう。 其の弐 色相(色み) は いろいろ でも「トーン」を そろえましょう。 |
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で「トーン」って何だっけ? はい 「トーン」おさらいです。明度 彩度 の違いで 色をグループ分けしてました。明るい暗い と あざやかさ の組み合わせで 色の感じ方 が違います。というのが「トーン(色調)」でしたね。 | ||||
「トーン(色調)」 | ![]() |
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あぁ これこれ。代表的な「トーン」をまとめたチャート 上に行くほど 明るく 右に行くほど あざやか になるよう並べたもの。 で 「色相(色み)」とは? 赤 とか 青 とか 色みの違い 「純色」もっともその色らしい色 そのものズバリの色を 並べたのが「色相環(しきそうかん」でしたね。 |
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「色相環(しきそうかん)」 | |||
この「色相(色み)」に着目して うまく まとめる しっくり する組み合わせ が 其の参 であります。 |
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このソファー 肘掛け も 脚 も クッション も すべて違う色 でも しっくり してるでしょ? | ||||
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赤 に 近い色み でまとめる。 | |||
彩度 あざやかさ は 同じくらい 色相環の中心から15~45°くらいの角度の範囲 の 色み で まとめると 調和する配色となる。お隣り ご近所 の 色 でまとめましょう というもの。 | ||||
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緑 に 近い 色み で まとめる。 | |||
Solusion 解決法~其の参 「近い 色み で まとめる」でした。 | ||||
おおまかに 以上の3つを おさえて 配色すれば 調和=ハーモニー が得られる。しっくり まとまめることができる。では まとめて おさらい しよう。 | ||||
Solusion 解決法~其の壱 「色み を そろえる」 | ![]() |
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Solusion 解決法~其の弐 「トーン を そろえる」 | ![]() |
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Solusion 解決法~其の参 「近い 色み で まとめる」 | ![]() |
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そろえて まとめて ばかりでは 退屈な空間となろう。アクセントを加える と 配色 が ひきしまり より魅力的な空間づくり にも つながる。では アクセント とは? どのような色を 選んだらよいのだろう。おおざっぱな ヒントを紹介する。 | ||||
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アクセント の 一例 離れた 色み を 用いる。 |
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青み で まとめたソファ に 反対側の色み 黄み の 肘掛け を アクセントとする。目立つ。 | ||||
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アクセント の 一例 離れたトーン の 色を 差し込む。 |
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ペールトーン で まとめたソファ に 一点だけ ビビッドトーン の 色 を 加える と ひきしまって見える。 | ||||
離れたトーン の 色 を 差し込む アクセント の 例 | ![]() |
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グレイッシュトーンのソファに ディープトーンの 肘掛け | ![]() |
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色み の ない モノトーン 無彩色 も アクセント になる。 | ||||
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アクセント の 一例 ビビッドトーン と モノトーン |
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高明度 高彩度 の ビビッドトーン の組み合わせ に 無彩色に近い グレー を アクセント にした例 | ||||
色みは 同じ で 低彩度 で そろえたソファ に あざやかなクッション。 |
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アクセント の 一例 色みは 同じ で あざやかさ を 変える。 |
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このように トーン や 彩度 明度 色相 が 大きく違う色 を 差し込む と アクセント となり ひきしまって より まとまって 見える効果 がある。しかし あくまでも アクセント というもの ワンポイント で スパイス で 手加減 が 効果を左右する。 | ||||
このように 今回は いくつかの色を 組み合わせ 色 を 配る「配色(はいしょく)」 調和する 組み合わせ なかでも 特に組み合わせやすい「組み合わせ方」配色
を紹介した。配色の手法には さらに 様々なバリエーションがあるのだが 基本的には 今回 触れたものから 派生しているので ざっと こんな 知識
認識 で 充分である。なんとなく 掴んでおいて いよいよ 空間に 色を配っていくこと と しましょう。 「いろいろ な 色」の お話 ここまで。 基礎知識 編 は いったん お休み 後は 各自 自習 それぞれの感性 で 好きな色 使いたい色彩 の世界を 探っていきましょう。 |
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では ここで 宿題です。 好きな色 色彩は どんな色ですか? どんな色み 明るさ・鮮やかさは どんな感じが気分にあいますか? その好きな色を活かす組み合わせを いろいろイメージしてみてください。 アクセントカラーに差してみたり 調和した感じにしてみたり |
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色彩について 楽しく注目していただけたら 充分です。 |
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以上 いろいろな色/色彩のはなし 基礎知識 編 でした。 | ||||
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いろいろ な 色 | ||||
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